自己紹介

炊飯器を手放して、自分らしい暮らし

私は何年も前に炊飯器を手放しました。

ちょうどそのころ世間は持たない暮らし、シンプルな暮らしが流行り始め、私もその波に乗っていました。手放したものは沢山ありますが、その中でも炊飯器を手放したのは自分の中で大きな決断だったと思います。

今回は炊飯器を手放したことにより、より自分軸が深まり自分らしい暮らしが出来上がった話をしたいと思います。

元々私は冷凍したご飯を温めて食べるのが苦手でした。もっと言うと、炊飯器で長時間保温されたご飯を食べるのも苦手でした。

ある日、ふとした思い付きで鍋でお米を炊いてみましたが、想像以上に簡単でとても美味しかったのです。家族にも好評でした。自分が憧れていたていねいな暮らしができていると嬉しく感じました。とても単純ですが、お米をお鍋で炊くだけで、自己肯定感が高まったと思います。お鍋でご飯を炊き始めたころは、キッチンに出しっぱなしにしていた炊飯器も、戸棚の中に仕舞われ、再び使用することなく、さようならとなりました。

お米を何で炊こうが、大したことではありません。私がお鍋でお米を炊いていても誰も興味はありません。しかし私自身は周りと違う選択をして、自分らしい暮らしができているという気持ちになりました。小さな一歩ですが、これが自分軸を作る始まりであったように思います。

お鍋でお米を炊くメリットとデメリットがあります。

メリット

最大のメリットは美味しいことです。

最近の炊飯器は進化していると思いますが、当時我が家にあった炊飯器より断然美味しく感じました。火加減の調節もできるのでおこげを作ることもできます。

意外にもどんなお鍋でも簡単に炊けます。

沢山炊きたいときは、大きいホーロー鍋を使いますが、少量の時は片手鍋で作ることもあります。炊飯専用の鍋は持っておらず、臨機応変に使用して炊いています。

また、お鍋は用途が色々あり、重ねて収納することも可能なのが気に入っています。炊飯器の収納スペースが空いてすっきりとしているのがうれしいです。

お鍋での炊飯に慣れていると、停電時は役立ちます。防災用にカセットコンロを備えているので、いざという時は、カセットコンロとお鍋でお米が炊けます。非常時は、食事も大切だと思うので我が家は心配ありません。

デメリットももちろんあります。

我が家の子どもはふたりとも小学生になりました。就学前と比べて習い事の時間が遅くなり、姉弟で生活の時間がずれることが増えてきました。一緒に夕飯がとれないと、保温機能がないお鍋炊飯はどんどん冷めてしまいます。

また、火を使うので子どもに炊飯を頼んだことはありません。火を使っている間は、お風呂に入ったり外出することもできないので、外出から帰ってきて「ご飯が炊けている」という状態になっていないので不便を感じることはあります。

朝の炊飯もなかなかスリリングです。私は早起きが苦手なのですが、寝坊してしまっては朝食に間に合いません。もちろんタイマー機能がないので、逆算して起きて、お鍋に火をつけないといけません。

忙しい子育て世代には、デメリットの方が多く感じるかもしれません。実際、私の周りには炊飯器を持っていない人はいません。親戚や友人には変わり者だと思われています。

しかし、私は今日まで炊飯器を手放したことを後悔していません。変わり者だと言われても、自分でいいと思った暮らしをできていることがうれしいし幸せなのです。ただ、頑なに炊飯器を拒否しているわけではく、もし今後必要と感じた場合は、導入することもあると思います。ですが、しばらくはこのままで炊き立てご飯を楽しむ日々を過ごします。

-自己紹介
-, , , ,